Gallary of 出井健一郎 Homepage





写真は時間と空間を切り取り永遠に静止し定着する。その定着した事実の断片を集積する事により真実の輪郭が浮かび上がる。



東日本大震災

10日間の聖地巡礼(2011.9.9~19)

_MG_5635.jpg       羽黒山神社泣かない、死なない、忘れない!震災が起こって180日、私はこの未曾有の出来事を自分の目に焼き付ける為取材地に向かった。
東北高速道路を北上し花巻インターから釜石自動車道を東へ、東和インターで降り途中遠野市を通過する。最初の目的地大槌町へ、だんだんと震災の生々しさが現実のものとなってきて言葉が出ない。目の前の風景は神も仏もない何ともいえない刹那的で荒廃している。
泊まる所もままならない為車中泊、荒野の停車場で日が暮れてゆく、ちょっと心細いが疲れの中で眠ってしまう毎日。
聖地に生活者は誰もいない、がれきの処理の為に働く人々がまばらに見えるだけである。
ここで何が起ったのか、これからどうなるのかこんなに不確かな状況が日本にあるのが信じられない。
大槌町から始まった巡礼は釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼、南三陸、石巻と続き出羽三山に寄りこれからの復興と安泰を祈願する。最後に沈黙するモンスター福島第一原子力発電所を目指し伊達、南相馬、双葉郡広野町と続いた。これはその一部の写真です。

今も第2の犠牲が止まらない、自殺者が後を絶たないのだ。
心情的にはよく理解できる、僕もすべてを失った時生きてゆく気力が残っているか自信がない。
本来与えられた生の時間を永遠に止めてしまう事を誰もとやかくいえない。
僕は黙って黙祷をするのみである。


IMG_2605.jpgかけがえのないものを失った悲しみ  湯殿山神社